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2人いれば1人は高谷

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高谷 薙

Author:高谷 薙
 10数年の時を経て腐界に舞い戻ってきた、腐臭漂う子持ち主腐でございます。
 世間や家族に隠れてオリジナルBL小説をこそこそ書き綴っています。

 好きなんだからしょうがないじゃないってことで(^‐^)/

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2009/07/01 (Wed) 00:30
桜井氏の憂鬱 オマケ

 自分の車に一緒に乗ってけばいい。そう言う春樹に

「買い物したいし、そこまで迷惑かけられないから」

 と、小遣いと言う口止め料を、しっかりせしめて仁が帰って行った。

 実家にいる頃は、あんまり気を付けてなかったせいもあるけど、まさかお袋にまでバレてるとは思ってなかった。

「凌?」
「何?」
「いや、ため息ついてるから」

 仁が帰った後、閉まった玄関を見て力が抜けたらしい。

「仁くん、大丈夫かな?」

 そう気遣う素振りが春樹らしっちゃあらしいんだけど、今日はそれが何故か憎らしい。

「凌?」

 頭半分、小さい春樹が心配そうに見上げてくる。
 その表情だけで癒やされるあたり、終わってるな。

「何でもない」

 とりあえず仁には口止めしたし、バレた時はバレた時でしょうがない。
 今はやっと邪魔者が消えたし、春樹と2人だけの時間を楽しもうーーー


 俺は春樹の身体を引き寄せると、2週間ぶりにその感触を心行くまで楽しんだ。









 こんな事があって、『できごころ』の会話SSに繋がってたりして。

 携帯からじゃリンク貼れないのがキツいっす(>_<)

2009/06/30 (Tue) 14:53
桜井氏の憂鬱 #8

「仁、そろそろ起きろ」
「あと5分、寝かせて…」
「お前、もう昼だぞ。人のベッド占拠しといて、いい加減にしろよ?」

 もぞもぞと布団に潜り込もうとする俺から布団を剥ぐと、凌にいの怒声が響いた。

「えっ? あ、凌に……う…頭ガンガンする」
「凌にい? じゃねえって」

 布団を捲られ、ガバッと体を起こした俺は、ヘナヘナとベッドに崩れ落ちた。

「だから飲ませ過ぎって言っただろ」

 隣の部屋からこっちを覗いた上条さんが、苦笑いしながら言う。

「限度も考えず飲むコイツが悪いんだよ」
「凌。仁くん、飲めるんならこれ飲んどきな。少しは楽になるはずだから」

 諫めるように凌にいの名前を呼んだ上条さんに渡されたのは、二日酔いのドリンク剤で。俺はありがたくそれを受け取った。

「ったく、これじゃ何も出来ねえじゃん」

 凌にいが俺にバフッと布団をかけ直し、ため息を吐きながら言う。

「凌も悪いんだよ。仁くん、落ち着いたら起きといでよね。何か胃に入れた方がいいから」

 そう気遣ってくれる上条さんに頷きながら、俺は再び布団に沈み込んだ。

「上条さん、ありがとね」

 小さく呟くように言えば、上条さんがベッドの脇から覗き込みながら頭を撫でてくれる。
 少しひんやりしたその手が気持ちよくて、見上げた上条さんの胸元にチラッと見えた赤い鬱血。


 ……キスマーク?


 その瞬間、昨日の夜がフラッシュバックして、2人の会話? が蘇ってくる。

「仁くん、顔赤いよ。本当に大丈夫?」
「だ、大丈夫です」
「そか。じゃ俺ら先に食ってるから」

 そう言って心配してくれる上条さんには悪いけど、何だか恥ずかしくて顔が見れない。
 俺は頭まで布団を被った。でも、それが凌にいには気に入らなかったらしい。

「人が心配してやってるのに、その態度はねぇだろ」

 のぞき込むように、枕元で凌にいが小声で言う。俺はその言葉にカチーンと来た。

 ……全部、凌にいが悪いじゃんか!

「…あのさ昨日、言い忘れたけど、母さんも凌にいがホモだって知ってるから」

 上条さんに聞こえないように、俺も小声で返した。

「は?」
「凌にいの相手が上条さんだって知ったら、母さん喜びそうだよね」

 そう言ってチラッと凌にいを見れば、かなり驚いたのか、手で口元を覆っていた。

 そりゃバレてないって思ってたはずだから、焦るだろうな。ま、俺には関係ないことだけど。

 黙ってしまった凌にいなんか勝手に悩んでろとばかり、俺は布団被り直した。



        《了》







10000hit御礼SS、いかがでしたでしょうか?

ランダム不定期更新にも関わらず、沢山のご訪問、拍手ありがとうございました<(_ _)>

2009/06/27 (Sat) 13:11
桜井氏の憂鬱 #7

「…ぁん…」

 扉越しに聞こえる殺した声がなぜか色っぽくて。
 衣擦れの音と軋んだソファの音で、2人が何をしているのか想像…したくないんですけど。

 わずかに開いた隙間から差し込む光が遮られ、すぐ傍から聞こえたドサッと倒れ込むような音に、思わず体がビクッとしてしまう。

「だか…ら、仁くん隣にい…るだろ」
「んじゃ聞かせてやればいい」

 扉1枚隔てた向こう側。おにーちゃーん、何言ってんだよ。一応、多感なお年頃なんですけど…。

「あいつ、気が付いてるみたいだし」

 ニヤリと笑う凌にいの顔が目に浮かぶ。気が付くも何も、この状況で俺、どうしたら良いんですか?

 固まって動けない俺をよそに、行為はどんどん進んでいるようで。

「あっ…バカっ! どこ触ってんだよ」
「いいじゃん。最後まではしないから」

 さ、最後までって?

「やめ、ろって。……ぁ…ん、は……」

 カチャカチャという金属音は、きっとバックルを外す音で…って、うわぁ、何想像してんだよ!

「凌…も、やめ…」

 ちょっと待ってよ。

「はるき…」

 熱っぽく囁く声がやけにやらしく聞こえる。

「や、ぁん…んっ」

 殺したようなあえかな声は、思った以上にクるものがあって。
 ヤバいよ。上条さんの喘ぎ声に、俺の下半身ってば反応すんなよな!



 これ以上は、もう聞いたたらダメだって。

 自主規制をかけるべく俺は、喉の渇きも忘れて、ゆっくりと扉から一番離れた。ベッドの端に移動すると、頭から布団を被り耳を塞いだ。









 柚子季さま。

今回、携帯オンリーっすよ(w
どこでもチョコチョコ書けるのは結構ラクです。
残すところ後1話。最後までお付き合い下さいね。

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