「あの事故の事を僕はほとんど知りません。姉も祖父母も、なるべく僕の耳に入れないようにしていたみたいだし」
新太は握りしめたカップをテーブルに置いた。そして鞄から大きな封筒を出した。
「これ、あの事故の資料です。祖母が集めたものです。あの頃のことだから、新聞の切り抜きとか祖母の覚書みたいなのしかありませんけど、僕も姉も初めてちゃんと見ました」
それは祖母の遺品の中にあり、姉も自分もまるで開けてはいけないもののように、1度も中身を見たことのないものだった。さっき、姉と共に新太は中身を確認してきていた。
裕誠が俯いたまま、顔を手で覆っている。昔の事を思い出しているんだろうか、表情がよく見えない。
大丈夫なのか、新太の中に不安がよぎる。それでも新太はもう1度、裕誠に笑って欲しかった。裕誠が自分に向ける笑顔が見たかった。
新太は心の中で、祖母や裕誠の両親に向かって祈るような気持ちで言葉を続けた。
「祖母は祖母でどうして事故が起こったのか、知りたかったみたいです。そして示談に来た弁護士さんから、裕誠さんのお父さんの事情を聞いたみたいです。これ」
新太は大きな封筒から1通の古い封筒を取り出した。宛名は祖母の字で、山下様のご家族様と書かれていた。こっちを見ようともしない裕誠の前まで移動すると、新太はその封筒を裕誠の前に差し出した。
「読んでください」
受け取ろうとしない裕誠の手を取ると、その手紙を渡した。
手紙───
それはいつだったか、伯父の会社で世話になっている弁護士が持ってきた覚えがあった。だが、その時の裕誠には怖くて開けられなかった。封筒の宛名に責められているような気がして、どうしても受け取れず、弁護士に頼んで返してもらったはずだ。その時のものなのだろうか。
裕誠が恐る恐る中から手紙を出した。
何枚かに綴られた祖母の言葉。最後に書かれていたのは、どうか自分を責めないで、お父様を責めないで、お互いに前を向いて幸せになろうというようなことだった。
「真希さんが言ってました。親は子供の幸せを願うもんなんだって。だから」
新太が裕誠の手を取ると、ぐっと握り締めた。
「もう自分を責めるのは止めてください。裕誠さんは何も悪くない」
新太が下から裕誠を見上げた。きつく目を瞑り、苦しげな表情に見ている自分まで苦しくなるような表情だった。
えー?ここからbl的な展開になっていけるの…?
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よしっ!
次は裕誠さんの番だよ!!
頑張って殻から抜け出して〜!!
Re: よしっ!
> 新ちゃん頑張った!!
> 次は裕誠さんの番だよ!!
> 頑張って殻から抜け出して〜!!
そうだよ、ハハの為にも前を向いてくれ〜(T-T)
裕誠が後ろ向きなせいで(←人のせいにするな? ストックが尽きてしまいました。
今からカタカタ、頑張ります。
イケます!
携帯って便利ね〜
見上げたなら、そのままチッス!
新太の思いをぶつけなさい!!おりゃ〜(^.^)(汗)
なんなら仁くんに聞く?
え?春ちゃんツンデレ中?ふっふっふ…それも初のぉ〜( ̄ー ̄)←間違いなくオヤジ…(-_-;)
Re: イケます!
> 携帯って便利ね〜
確かに便利です(^^)
しかし、前後左右気をつけないと惨事を招きかねないのも事実…
フロント注意は笑わせて頂きました.
> なんなら仁くんに聞く?
百戦錬磨なお兄様ですが、初心な新ちゃんには刺激が強いと思われ…
まったり進行になりそうな2人なので、じっくりゆっくり愛をはぐくんでいくんでしょう。って、私が言うな?
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