2009.11/21 [Sat]
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2009.11/20 [Fri]
So happy #3
「凌さぁ、ああいう態度良くないんじゃねぇの?」
部屋に入るなり春樹が言った。高校の頃から、何かというと春樹に寄ってきていた佐藤に対して、凌はいつも嫌そうにしていた。それを思い出したのかもしれない。
「そうか? あんまり親しそうにしてても悪いかと思ったんだけどな」
そう言うと凌が部屋の隅に荷物を置き、どかっと備え付けの座椅子に座り込んだ。春樹も同じように荷物を置くと、凌の向かいに腰を下ろした。
「悪いって誰に?」
「佐藤のツレ」
凌の答えに春樹が不思議そうな顔をする。ニヤッと笑いながら凌がテーブルに肘をつき、言葉を続けた。
「気が付かなかった? 佐藤の後ろにいた柚木さんって言ったっけ、あの人もゲイだよ」
その言葉に春樹が絶句する。
それもそうだ。春樹もだけど、佐藤だって本来ならノンケだ。高校の頃、佐藤なんか中学から付き合ってた彼女がいたはずだし。
「まさか」
驚いたように春樹がそう言った。
「付き合ってんじゃない? 賭けてもいいよ」
「もしかしたら社員旅行とかかもしれないじゃん」
「今日は多分、団体客いないよ。入り口んとこにある看板、何も書いてなかったし。だからあの2人も個人で来たんじゃねーの?」
そう言いながら、凌がテーブルの上に置いてあった施設説明のパンフレットを開いた。そしてその話はそこまでと、春樹の目の前にパンフレットを差し出した。
「やっぱリゾートスパって言うだけあって、結構いろんな風呂があるみたいだぞ」
「え、ああ、そうみたいだな」
凌の言葉がよっぽど衝撃的だったのか、春樹の返事もどこか上の空だった。それが気に入らないのか凌がため息をついた。
「気になるんなら確かめてやるよ。どうせあいつらも泊まりだろうし、探せば見つかるだろ」
春樹の目の前からパンフレットをどけると、何かを思いついたように凌がそう言った。
先日のお話に沢山のコメントありがとうございました。
思ったよりも沢山の方に2人のことを分って貰えて、高谷も本人達も驚いております。あの2人ももうちょっと出番があると思いますので、よろしくお願いします(^^)/
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部屋に入るなり春樹が言った。高校の頃から、何かというと春樹に寄ってきていた佐藤に対して、凌はいつも嫌そうにしていた。それを思い出したのかもしれない。
「そうか? あんまり親しそうにしてても悪いかと思ったんだけどな」
そう言うと凌が部屋の隅に荷物を置き、どかっと備え付けの座椅子に座り込んだ。春樹も同じように荷物を置くと、凌の向かいに腰を下ろした。
「悪いって誰に?」
「佐藤のツレ」
凌の答えに春樹が不思議そうな顔をする。ニヤッと笑いながら凌がテーブルに肘をつき、言葉を続けた。
「気が付かなかった? 佐藤の後ろにいた柚木さんって言ったっけ、あの人もゲイだよ」
その言葉に春樹が絶句する。
それもそうだ。春樹もだけど、佐藤だって本来ならノンケだ。高校の頃、佐藤なんか中学から付き合ってた彼女がいたはずだし。
「まさか」
驚いたように春樹がそう言った。
「付き合ってんじゃない? 賭けてもいいよ」
「もしかしたら社員旅行とかかもしれないじゃん」
「今日は多分、団体客いないよ。入り口んとこにある看板、何も書いてなかったし。だからあの2人も個人で来たんじゃねーの?」
そう言いながら、凌がテーブルの上に置いてあった施設説明のパンフレットを開いた。そしてその話はそこまでと、春樹の目の前にパンフレットを差し出した。
「やっぱリゾートスパって言うだけあって、結構いろんな風呂があるみたいだぞ」
「え、ああ、そうみたいだな」
凌の言葉がよっぽど衝撃的だったのか、春樹の返事もどこか上の空だった。それが気に入らないのか凌がため息をついた。
「気になるんなら確かめてやるよ。どうせあいつらも泊まりだろうし、探せば見つかるだろ」
春樹の目の前からパンフレットをどけると、何かを思いついたように凌がそう言った。
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- at 12:00
- [見上げたガラス越しの空は (凌×春樹)]
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2009.11/18 [Wed]
So happy #2
チンと音がして、エレベーターが目的の階へと到着する。すっと開いた扉の向こう、エレベーターを待っていたらしい二つの人影が見えた。凌がエレベーターの扉を押さえれば、目の前の2人組みの片方がじっと春樹を見つめているのに気がついた。春樹も視線を感じたのか自分を見てくる相手を訝しげに見返せば、目の前の背の高い方の男がぱっと破顔した。
「やっぱり上条だ。俺、佐藤、ずっと同じクラスだった佐藤和希。覚えてない?」
その言葉に春樹の警戒していた表情が一気に崩れた。
「もしかしてとは思ったけど、やっぱり佐藤か。久しぶりだな」
「もしかしないでも俺だよ。えー、何年ぶりだ? すっげー偶然」
目の前で繰り広げられる再開劇に、凌の顔が苦虫を噛み潰したようになる。
「凌も覚えてるだろ。佐藤のこと」
「うわっ、誰かと思ったら桜井? まだつるんでたんだ」
「春樹、分ったから降りろよ。待ってる人もいるんだし」
凌が春樹の言葉を無視するように春樹の背を押した。それを見た佐藤が苦笑いを浮かべた。
「桜井、変わんねぇな」
「うるせぇよ」
そう言って佐藤の方を見た凌が、その後ろにいた頭一つ小さい男の視線に気が付いた。そしてじっと自分を見詰める視線と重なった瞬間、納得がいった。
「和希、行こ」
そして一瞬、目が合った後、小さい声で佐藤を促すと3人をよけるようにエレベーターへと乗り込んだ。
「あ、うん。柚木さんゴメン。じゃ、上条も桜井もまたな」
そう言いながら佐藤がその後を追った。自分達と入れ替わるようにしてエレベーターに乗り込んだ、柚木と呼ばれた男の姿を目の端で追う。
目が大きく整った顔立ちで、結構な童顔だけど多分、年上。
お互い様、か―――
手にしたカバンを持ち直し、凌はカードキーに書かれた部屋へと歩き出した。
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とは言えこの2人、お分かりになる方がいらっしゃるんでしょうか?
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「もしかしないでも俺だよ。えー、何年ぶりだ? すっげー偶然」
目の前で繰り広げられる再開劇に、凌の顔が苦虫を噛み潰したようになる。
「凌も覚えてるだろ。佐藤のこと」
「うわっ、誰かと思ったら桜井? まだつるんでたんだ」
「春樹、分ったから降りろよ。待ってる人もいるんだし」
凌が春樹の言葉を無視するように春樹の背を押した。それを見た佐藤が苦笑いを浮かべた。
「桜井、変わんねぇな」
「うるせぇよ」
そう言って佐藤の方を見た凌が、その後ろにいた頭一つ小さい男の視線に気が付いた。そしてじっと自分を見詰める視線と重なった瞬間、納得がいった。
「和希、行こ」
そして一瞬、目が合った後、小さい声で佐藤を促すと3人をよけるようにエレベーターへと乗り込んだ。
「あ、うん。柚木さんゴメン。じゃ、上条も桜井もまたな」
そう言いながら佐藤がその後を追った。自分達と入れ替わるようにしてエレベーターに乗り込んだ、柚木と呼ばれた男の姿を目の端で追う。
目が大きく整った顔立ちで、結構な童顔だけど多分、年上。
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